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SKハイニックスとは?AI半導体で世界が注目する韓国企業を解説

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SKハイニックスとは?

韓国の半導体大手SKハイニックスが、米国の株式市場に上場します。同社は6月24日、米ナスダック市場に7月10日付で上場する予定だと発表しました。およそ45兆ウォン(約4兆7000億円)規模の新株を発行し、人工知能(AI)向け半導体の設備投資などに充てる計画です。韓国を代表する企業の大型上場として、世界の注目を集めています。

① 何が起きたか

SKハイニックスは6月24日、米国市場で「ADR」を発行し、ナスダックに上場すると正式に発表しました。

ADRとは「米国預託証券」のことです。外国企業の株式を、米国の投資家が買いやすい形に置き換えたものと考えると分かりやすいでしょう。これにより、海外の幅広い投資家が同社の株を売買できるようになります。

発行するのは最大で約1779万株。発行済み株式のおよそ2.5%にあたります。調達額は約45兆ウォン(約4兆7000億円)にのぼり、外国企業による米国上場としては過去最大級とされます。取引開始は7月10日を予定しています。資金は、AI向けに需要が伸びる半導体工場の建設や設備投資に使われる見通しです。

② 背景・経緯 ― SKハイニックスとは

SKハイニックスは、韓国の大手財閥SKグループに属する半導体メーカーです。スマホやパソコンに欠かせない「DRAM」や「NANDフラッシュ」といった記憶用の半導体(メモリー)を作っています。

近年とくに注目されているのが「HBM(広帯域メモリー)」です。これはAIの計算に使う高性能な半導体で、米エヌビディアのAI向け製品などに組み込まれています。SKハイニックスはこのHBMで世界シェアの約6割を握る最大手とされ、AIブームの中心的な存在になっています。

業績期待を背景に、同社の株価は今年に入って3倍以上に急騰しました。一時は時価総額で韓国首位のサムスン電子を上回ったとの見方も出ています(算定基準をめぐる議論はあります)。

それでも韓国市場では、実力に比べて株価が低く評価される「コリア・ディスカウント」が課題とされてきました。米国上場には、世界中の投資家を呼び込み、米競合のマイクロンとの評価の差を縮める狙いがあると報じられています。AI企業が集まるナスダックを選んだのも、その一環とみられます。

③ 各方面の反応・論点

市場関係者の見方はおおむね前向きです。米国上場によって割安感が解消され、半導体関連の株価指数に組み込まれれば、自動的に資金が流れ込むとの期待が語られています。

一方で、慎重な見方もあります。発表当日の株価は、買いが先行した後に利益確定の売りで急落するなど、激しく値動きしました。「好材料は出尽くした」と受け止めた投資家もいたとされます。米国の証券ルールが適用されることで、訴訟リスクが高まるとの指摘もあります。

④ 今後の展開・まとめ

今後の日程は、7月6日に届け出が効力を持ち、その後に投資家への需要調査を経て、7月10日に価格を決めて取引を始める流れとされています。ただし、韓国と米国の当局の承認や市場の状況しだいで、予定は変わる可能性があります。

7月下旬には4〜6月期の決算発表も控えています。今回の上場は、世界のお金がAI半導体にどれだけの価値を認めるかを測る試金石になるとの見方もあります。家電やスマホの裏側で進む半導体の競争として、引き続き注目されそうです。


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